黒鉛球状化率測定装置に関する「よくある質問」

超音波厚さ計 よくある質問

超音波黒鉛球状化率測定装置 よくある質問

どのような装置なのですか?

鋳鉄の黒鉛球状化の状況を、超音波の音速値を計ることで、簡易的に分類することができる装置です。
詳細は、当社ホームページの技術資料、超音波黒鉛球状化率測定装置の測定原理を参照してください。

どのような仕組で黒鉛球状化率を測定するのですか?

ダクタイル鋳鉄の黒鉛球状化率と音速の関係黒鉛球状化率は、超音波の伝わる速度(音速)との間に、右グラフのような正の相関関係があります。
超音波黒鉛球状化率測定装置では、音速を測定し、音速から黒鉛球状化率を推定します。

トランスデューサー(探触子、プローブ)と呼ばれる超音波センサーを、鋳鉄に接触させるだけで瞬時に音速を測定することができます。

黒鉛球状化率を装置本体に直接表示させることはできますか?

残念ながらできません。

装置本体には音速しか表示されません。
事前に、右上グラフのような黒鉛球状化率と音速の関係を作成し、音速から黒鉛球状化率を判定する必要があります。

超音波式のメリット・デメリットは何ですか?

従来の方法に比べ、以下3点のメリットがあります。
(1)瞬時に測定ができる。
(2)測定に熟練が不要。誰が測定しても、同じ測定結果が得られる。
(3)破壊せずに測定することができるため、実際の製品で測定が可能。

一方で、以下はデメリットです。
(1)両端面が平行の箇所でしか測定できない。
(2)測定面が粗い場合、測定精度が低下する、または測定できない場合がある。

現在、顕微鏡で観察し、黒鉛球状化率を計測しています。この機器で、同じ数値による管理はできますか?

超音波音速計 VX にて、顕微鏡で観察している黒鉛球状化率と同じ数値での管理が可能です。ただし、端末に表示される数値は「黒鉛球状化率(%)」ではなく、「音速(M/S)」ですので「黒鉛球状化率(%)」での管理をする場合には、以下の手順で音速と球状化率の校正(検量線を作成)をしてください。

≪校正手順≫
(1)測定したい黒鉛球状化率の範囲で、既に黒鉛球状化率が分かっているテストピースを用意します。(一例として 50%、60%、70%、80%、90% 等 ※n数は多いほうが好ましい)
(2)ご用意いただいた、黒鉛球状化率が既知であるテストピースの音速をVXで測定し、検量線を作成します。
(3)作成した検量線を元に、音速を計測し黒鉛球状化率の判定をします。

検査したい部材の形状に、制限はありますか?

音速値を求めるため超音波で厚さ測定を行います。従って、超音波厚さ測定ができる形状であることが必須条件となります。
さらに、音速値を求めるために、当該位置の物理的な寸法(厚み)も既知である必要があります。

定期的に校正が必要ですか。

使用している機器の劣化・摩耗等により精度が変化することが考えられますので、当社では年に一回の定期校正を行うことを推奨しています。

カプラントは一本どのくらいもちますか?

使用方法によっても異なりますが、1本あたり1ケ月から半年程度ご使用いただけます。

接触媒質は、専用材でないとだめでしょうか?

水や油でも代替可能ですが、測定精度・信頼性が低下します。
専用のカプラント(接触媒質)の使用をお勧めします。