測定面に塗装がされている場合、ペンキやエポキシ系の塗料では、音速が鉄に比べ約2.5倍遅いため、実際の塗装厚の約2.5倍が、厚みとして加算されてしまいます。このため、正確な母材の厚さを測定するためには、塗膜を剥す必要があり、手間のかかる作業でした。
エコー・エコーモードを搭載した超音波厚さ計では、塗膜を剥さなくても、母材の肉厚のみを測定することができます。
エコー・エコーモードが搭載された超音波厚さ計で測定を行います。
エコー・エコーモードでは、1回目の底面エコー(B1)と2回目の底面エコー(B2)の伝播時間差から厚さを算出します。1回目の底面エコー(B1)と2回目の底面エコー(B2)の伝播時間差には、塗膜の厚さ分が含まれておらず、母材の厚さ分のみとなるため、塗膜を剥すことなく母材の肉厚を測定することができます。
トランスデューサーには、3.5、5、7.5MHzのハイダンプ仕様のトランスデューサーを使用します。(一般・腐食検査用厚さ計の場合)
厚みある材料を測定する場合は、3.5MHzのトランスデューサーを使用し、アルミニウムやステンレス、チタンを測定する場合は、7.5MHzのトランスデューサーを使用します。
ハイダンプのトランスデューサーは、塗膜上からの測定以外にも、腐食検査や厚さ測定等の通常の測定にも使用することができます。
感度や閾値を調整することができるAスコープ(波形)表示付きの超音波厚さ計(MVX、PVX)を使用すれば、測定中の超音波状態を見ることができるため、測定値の確からしさを確認することができ、かつ材料の表面が腐食などで粗い場合でも、測定することができます。
(注)表面が極端に粗い場合は、MVX、PVXでも測定できない場合があります。
