探傷方法には、垂直探傷と斜角探傷の二つの方式があります。
垂直探傷とは、垂直に超音波を出力して探傷を行う方法です。
試験体の表面が平滑な場合に適用します。
斜角探傷とは、斜めに超音波を発信して探傷を行う方法です。
例えば、溶接部では余盛のため垂直探傷が行うことができません。このような場合に、余盛りを避けて斜めに超音波を発信することができる斜角探傷を使用します。
超音波の発信角度(屈折角)は、主に40度、60度、70度が使用されています。

超音波の波の種類には、縦波や横波、表面波、板波などがあります。超音波探傷では、主に縦波と横波が使用されます。
縦波とは、粒子の振動が波の進行方向と同じ縦方向に起こる波のことで、最も伝達が速い波です。垂直探傷では、主に縦波が使用されます。
横波は、粒子の振動が波の進行方向と直角の横方向に起こる波のことです。縦波よりも伝達が遅く、約半分の伝達速度となります。斜角探傷では主に横波が使用されます。
下表は、主要な材料の縦波と横波の音速です。 材質により縦波と横波の音速は異なります。誤った音速で計測を行った場合、正確なきずの深さや大きさを検出することができなくなります。





