自動車ボディの厚さ測定
自動車のボディは、複雑な形状をしており、さらに近年では車体軽量化のため、より薄い鋼板が使用されています。
自動車ボディのような複雑な形状の測定では、通常のトランスデューサー(プローブ・探触子)では径が大きすぎるため測定することができません。また1mm以下の厚さを測定するためには、分解能の高い精密検査用の厚さ計を使用する必要があります。
PVXとペン型トランスデューサーの組み合わせは、自動車ボディの厚さ測定に最適です。車体および組み立てメーカーで、多くの実績があります。
測定方法
Aスコープ(波形)表示付きの精密測定用超音波厚さ計(PVX)とペン型トランスデューサーの組み合わせにより、湾曲部の1mm以下の厚みを測定することができます。
湾曲部の厚さ1mm以下の測定は、超音波厚さ計で最も難しい測定の1つです。
本体の操作に加え、超音波波形(エコー)の形状が複雑になり、正しいエコーを識別するための高度な知識が必要になります。
ダコタ・ジャパンでは、長年の経験に基づいた自動車ボディ測定用の最適な設定を登録し出荷しています。さらに、納入時の操作説明では、操作方法だけでなく超音波波形に関する知識も講習しますので、初めて超音波厚さ計を使用される方も、安心してご利用いただけます。
*湾曲部の基本的な測定方法については、湾曲・エッジ部の厚さ測定をご覧ください。
ペン型トランスデューサーで、プレス成形品やプラスチック・樹脂成形品、小径パイプ等の様々な形状の厚みを測定することができます。
動画
電球の測定
自動車プレス部品の測定
対応トランスデューサー
周波数 | 径 | 種別 | 探触子 | 対応機種 | 部品番号 |
---|---|---|---|---|---|
10MHz | 2mm | ペン型 遅延材付き | 一振動子 | PVX | TT-SD10-116P |
10MHz | 2mm | ペン型/ショートタイプ 遅延材付き | 一振動子 | PVX | TT-SD10-116PR |
15MHz | 2mm | ペン型 遅延材付き | 一振動子 | PVX | TT-SD15-116P |
*本資料は、測定の一例を示すものであり、規格・法令等により定められた測定方法を説明するものではありません。