技術資料(よくわかる講座)

超音波厚さ計の測定方法(基礎)

超音波厚さ測定には、様々な測定方法があります。
ここでは、代表的な厚さ測定方法である、1回測定法、2回測定法、多点測定法、精密測定法、連続測定法、管材の測定方法について説明します。
想定される腐食・減肉の進行度合いや測定対象物に応じて、適切な測定方法を選択してください。

1回測定法

最も基本的な測定方法です。測定箇所にトランスデューサー(プローブ・探触子)をあて、表示された厚さを測定値とします。
腐食・減肉の程度が小さい測定物に適用します。

1回測定法の紹介(MX-2)

2回測定法

1度厚さを測定した後に、トランスデューサー(プローブ・探触子)を90度回転させて、もう1度同じ箇所を測定します。2回の測定の内、表示された厚みの薄い方を測定値として採用します。
2回測定法は、1回測定法に比べ正確に減肉を把握することができるため、腐食の進行が想定される場所では、2回測定法を推奨します。

2回測定法の紹介(MX-3)

2回測定法の紹介(CMX)

多点測定法

測定点を中心とする円状(または楕円状)の内側を、多数回測定する方法です。表示された厚みの内、もっとも薄い値を測定値として採用します。局部腐食が進行している箇所での測定に有効です。
測定範囲とする円(楕円)の大きさは、腐食・減肉の状況により判断します。測定範囲の指示がない場合は測定点を中心とする直径30mmの円内とします。

多点測定法の紹介(MX-2)

精密測定法

精密測定法は、腐食の著しい進行が予想されている箇所で、減肉の分布状況を確認するために行う測定方法です。
測定範囲の指示がない場合は、測定点を中心に50×50mmの範囲を10mm間隔の格子状に分割し、交点を測定します。測定結果は等高線などで平面表示するか、減肉の著しい箇所の厚さと位置を記録します。

精密測定法の紹介(CMX-DL)

連続測定法

連続測定法は、厚さの変化を確認するために行う測定方法です。測定断面の厚さの変化から裏面の状況を推測する場合などに適用します。
測定線上を、1回測定法により5mm間隔(指示の無い場合)で測定を行うか、もしくは、連続的に測定(スキャン)を行います。ニ振動子探触子を使用する場合は、音響隔離面の向きは測定線と直角に保ちます。事前に定めた厚さ以下の測定値とその位置を記録するか、または測定線に沿う厚さ変化を断面表示します。

連続測定法の紹介(MX-5DL)

管材の測定方法

管材(配管・パイプ)の測定方法はこちら
15mm未満の管材(小径配管・パイプ)の測定方法はこちら

曲管部(エルボ・U字管)小径配管・パイプ(高圧ガス配管)

外径25mm以上の管材の測定方法

外径25mm未満の管材の測定方法

外径10mm以下の管材の測定

配管曲管部の測定方法

戻る(超音波厚さ計の測定原理・測定方法)

*本資料は、測定の一例を示すものであり、規格・法令等により定められた測定方法を説明するものではありません。