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よくある質問 - 電磁超音波厚さ計 Q&A - EMA Thickness Gauge

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皆様からよく頂く電磁超音波厚さ計に関する質問を掲載しています。測定対象や条件、測定可否、製品仕様に関する質問を中心に、様々な質問への回答を記載しています。もし疑問が解決しない場合は、お電話もしくはメールでお気兼ねなくお問い合わせください。

A いずれの装置も超音波の伝播時間から厚さを算出する点は同じですが、超音波の発信・受信方法が異なります。超音波厚さ計は圧電素子を用いて超音波の受発信を行いますが、電磁超音波厚さ計では磁気と電流を用いて試験体内部に直接超音波を発生させます。
使用上では、以下の4点が電磁超音波厚さ計と超音波厚さ計が異なる点です。
 ①接触媒質(カプラント)の塗布が不要
 ②酸化被膜(錆・スケール)を落とさず測定が可能
 ③重ね塗りや劣化した塗料を剥がすことなく素地(母材)の厚さを測定可能
 ④高温材料の測定が可能

詳細は「電磁超音波厚さ計と超音波厚さ計の特徴と違い」のページで説明しています。是非ご確認ください。

A 鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮等の導電材料の厚さを測定できます。ガラスや樹脂等の電気を流さない材料の厚さは測定できません。

A 程度にもよりますが、基本的には錆びこぶを除去せずにそのまま計測が出来ます。電磁超音波厚さ測定では、トランスデューサー接触側の表面状態が悪くても問題ありませんが、裏面(反射面)が腐食等で凹凸が激しい場合は、超音波厚さ計と同様に測定が困難になる場合があります。また、電磁超音波厚さ計のトランスデューサーには、永久磁石が内蔵されているため、鉄粉が付着しないように注意が必要です。

A 電磁超音波厚さ計では、塗料を剥がさずに、そのまま鉄の厚さを測定することが出来ます。超音波厚さ計では重ね塗りをした塗膜の上から素地の厚さのみを測定することは困難ですが、電磁超音波厚さ計では問題なく測定出来ます。

A 測定モードを変更する必要はありません。どの測定モードで計測しても素地(母材)の厚さのみが表示されます。ただし、電気を通さない絶縁性塗膜であることが前提です。

A 高温測定に対応したトランスデューサーを使用すれば問題なく測定できます。
超音波厚さ計では、圧電素子が熱の影響を受け振動が弱くなりますが、電磁超音波厚さ計では影響を受けづらいため、電磁超音波厚さ計の方が、高温材の測定に適しています。ダコタ・ジャパンでは600℃までの高温に対応したトランスデューサーを用意しています。

A 日本非破壊検査協会(JSNDI)では、電磁超音波厚さ測定用の資格・講習会は設けていません。ただし、電磁超音波厚さ計は、超音波厚さ計と同じく超音波の伝播時間から厚さを算出しているため共通となる考えが多く、「超音波厚さ測定(UM)」を取得することは、電磁超音波厚さ計を使用するにあたり非常に有用です。さらに、電磁超音波厚さ計では、ディスプレイに表示されるエコー(Aスコープ)の確認が必須となるため、より上位の「超音波探傷試験レベル1(UT1)」の受講や資格取得もお勧めします。

A 非接触でも測定できます。使用する電磁超音波厚さ計やトランスデューサーの種類、試験体の材質や形状により異なりますが、最大6mm程度のギャップ(空隙)をトランスデューサーと測定面の間に設けても測定できます。一方、非接触での測定は、接触に比べて測定範囲が狭くなるというデメリットもあります。

A ダコタ・ジャパンで販売していている電磁超音波厚さ計は、全て永久磁石を内蔵しています。理論的には、永久磁石の代わりに電磁石を使用することも出来ますが、測定範囲が狭くなる、塗膜の上からの測定に制約が生じる(トランスデューサーと試験体の間のギャップが狭くなる)等のデメリットがあります。

A ダコタ・ジャパンで販売している電磁超音波厚さ計は、測定値の外部出力機能を搭載していないため、インラインでの自動測定には対応していません。

A 電磁超音波厚さ計は、すべての機種のデモ機を用意しています。デモのご要望やトライアルをご希望の際は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。

A 電磁超音波厚さ計の校正は社内で実施しており、校正証明書、検査成績書、トレーサビリティー体系図が付属します。納期は5営業日程度です。
修理についても、基本的には社内で対応しています。ただし、故障箇所によっては社内で修理ができず、海外メーカーに送付する場合もあります。