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よくある質問 - 硬さ計(硬度計) Q&A - Portable Hardness Tester

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皆様からよく頂く硬さ計(硬度計)に関するご質問を掲載しています。製品や測定方法に関するご質問を中心に、様々なご質問への回答を記載しています。
もし疑問が解決しない場合は、お電話もしくはメールでお気兼ねなくお問い合わせください。

A 当社では、UCI(超音波接触インピーダンス)硬さ計、リバウンド(リーブ)硬さ計、そしてポータブルロックウェル硬さ計の計3種類の硬さ試験機を販売しています。

UCI(超音波接触インピーダンス)硬さ計は、プローブロッド先端のダイヤモンド圧子が測定部に押し付けられて作成された圧痕を電子的に評価し、硬さを算出します。従来のビッカース硬さ試験では圧痕の大きさを顕微鏡で評価しますが、UCI法では圧痕を電子的に評価するため高い再現性が保証されます。

リバウンド(リーブ)硬さ計は、リーブプローブの中のインパクトボディーが試験体に落下するときの速度と、反発し戻ってきた時の速度差から硬さを算出します。熟練が不要で誰でも簡単に測定できます。

ポータブルロックウェル硬さ計は、ロックウェル硬さ計をベースに開発された硬さ計です。圧子の押し込み深さをもとに硬さを算出します。最薄で0.08mmの金属板の硬さ測定が可能です。

A 当社の硬さ計(硬度計)は、破壊法による硬さ測定のため、測定箇所には圧痕がつきます。ただし、圧痕のサイズはいずれの装置も小さく、特にUCI硬さ計とポータブルロックウェル硬さ計(METALTESTシリーズ)の圧痕は目視では気が付かないほど小さいです。 イメージ

A
リバウンド硬さ計は、表面状態が比較的粗く結晶組織が大きい重量のある部品の測定に適しています。UCI硬さ計は、小型部品、大径ギアの歯底などの狭面部、硬化層や溶接部の熱影響部(HAZ)の硬度測定に使用する事ができます。ポータブルロックウェル硬さ計は薄板や硬化層、硬質クロムメッキの硬さ測定に適しています。
硬さ試験手法 リバウンド硬さ計(Dタイプ) UCI硬さ計 簡易ロックウェル硬さ計
表面粗さ(Ra) 3.2Ra UCI(10N):1.5Ra
UCI(50N):2.5Ra
2.5Ra
重量(kg) 5kg以上 0.1kg以上 NA
厚さ(mm) 10mm以上 1mm以上 0.08mm以上
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下の表をご覧ください。
UCIプローブ98Nでは表面が比較的粗くても測定が可能ですが、10kgf(98N)の力が必要となるため、安定的な測定が難しくお勧めしておりません。UCIプローブ98Nの代わりに、リーブプローブ(インパクトデバイス)DまたはGのご使用をお勧めしています。(HAZ)の硬度測定に使用する事ができます。ポータブルロックウェル硬さ計は薄板や硬化層、硬質クロムメッキの硬さ測定に適しています。
荷重 推奨表面粗さ 用途
10N(1kgf) ≦ 1.5Ra イオン窒化された鍛造打型および金型、型枠、プレス、薄肉部品、ベアリング、大径ギアの歯底の狭面部、硬化層の硬さ測定など。
50N(5kgf) ≦ 2.5Ra 標準(汎用)プローブ。
高周波焼入れや浸漬焼入れされた部品の硬度測定。カムシャフト、タービン、溶接部の熱影響部(HAZ)、大径ギアの歯底などの狭面部など。
98N(10kgf) ≦ 4.0Ra 小型鍛造品、鋳造品や熱処理された部品の硬度測定。(比較的大きな圧痕が残ります。)

A METALTESTシリーズは、ロックウェル硬さ試験の原理をもとに、現場で硬さ測定ができるように開発されたポータブル硬さ計です。硬さ試験の考え方はロックウェル硬さ試験をベースにしていますが、「JIS Z2245:ロックウェル硬さ試験―試験方法」や「ISO 6508」「ASTM E18」が規定する試験方法とは異なります。

A リバウンド硬さ計のリーブプローブG(インパクトデバイスGタイプ)が鋳物の測定に適しています。表面が比較的平滑な場合は、リーブプローブDまたはUCIプローブ98Nでも測定が可能です。

A ポータブルロックウェル硬さ計(METALTESTシリーズ)では、最小厚さ0.08mm(HRC70)から測定可能です。コイル(鋼帯)などの薄板の硬さ測定で多くの実績があります。

A 残念ながら測定できません。正確な硬さを測定するためには、塗装を剥がして測定する必要があります。

A 当社で販売している硬さ計(硬度計)はすべて金属用です。ガラスや樹脂、ゴムの硬さ測定には対応していません。

A 試験体の重量、厚さ、形状、表面粗さ等をもとに決めます。汎用はDタイプ、薄物・小物(軽量物)はCタイプ、狭い箇所はDLタイプまたはDCタイプ、鋳造品・鍛造品等の表面が粗く結晶が粗大な材料はGタイプを使用します。適切なインパクトデバイスを選択することで、信頼性の高い硬さ測定を行うことができます。技術資料に詳しい説明を掲載しています。選定に迷った場合は、お気兼ねなくお問い合わせください。

A 測定面が平滑に機械加工されている場合は、Dタイプのインパクトデバイスでも測定可能です。ただし、鋳鉄は結晶が粗大なため、表面が平滑でも測定のばらつきが大きくなる傾向があります。通常の測定よりも測定回数を増やすなどの対応が必要です。表面が鋳肌で粗い場合や、硬さが不均一な場合は、Gタイプのインパクトデバイスの使用を推奨します。

A 鋼以外の材料の硬さを測定する場合には、校正が必要です。校正は、測定対象と同材料で、硬さが既知の表面が研磨された基準片を用いて行います。

A T-3シリーズとQH-7シリーズは、ともに同じ測定原理を用いるハンディタイプの硬さ試験機です。測定精度は、QH-7シリーズの方がやや優れています。一方で、T-3シリーズにはBluetoothが搭載されており、アンドロイドタブレット・スマートフォンとの接続が可能です。
T-3シリーズは「NOVOTEST」社、QH-7シリーズは「Demeq」社が製造しています。

A 同じ測定原理を用いる硬さ試験機で、基本的な性能も同じです。違いは、プローブが本体と一体となっているのか、それとも分離しているのかという点と、外部出力機能の有無です。MetalTestMKⅡは、外部機器への測定値の出力やプリンターへの出力に対応しています。

A KDT-10AとQUICKはともに、圧痕径からブリネル硬さを読み取るブリネル硬さ読取装置です。KDT-10Aはコストパフォーマンスに優れたエントリーモデル、QUICKはカッターマークが残る切削加工面の圧痕も正確に測定する、今までにない検出能力を備えた上位モデルです。