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塩化ビニル管(塩ビ管)の厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement

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塩化ビニル管(塩ビ管)の厚さ測定

塩化ビニル管(塩ビ管)の厚さ測定

ポリ塩化ビニル管(塩ビ管)は、鉄等の金属とは異なり赤さび等が発生せず、また管の内面が滑らかなため、異物の発生や付着が少なく効率よく通水できます。さらに、軽量のため施工現場での取扱いや運搬性に優れており、上下水道の給排水管、電線管等の用途で使用されています。

ここでは、供用中のポリ塩化ビニル管(塩ビ管)の超音波厚さ測定と、製造時の品質確認での厚さ測定について説明します。

測定方法

ポリ塩化ビニル(塩ビ)は、超音波の伝達に優れており、超音波厚さ計での測定が比較的容易な材質です。ただし、通水中での測定と高温下での測定には注意が必要です。

供用中の検査(保守検査)

供用中の塩ビ管の超音波厚さ測定では、管の内部に水などの液体が存在する場合があります。内部に液体があると、超音波の大部分は塩ビ管と液体の境界を透過してしまい、一部の超音波しか塩ビ管と液体の境界面で反射しません。このため、反射し戻ってきた超音波は非常に弱く、厚さ計で測定できない場合があります。
このため、測定には低周波の2.25MHzもしくは1MHzのトランスデューサー(プローブ・探触子)を使用します。

測定方法

製造時の品質確認(製造検査)

製造時の押出成形機から押し出された直後の測定では、塩ビ管が高温のため超音波の減衰が著しく、通常の超音波厚さ計では底面エコーを受信することができません。
このため、高減衰材に対応したAスコープ表示付きの超音波厚さ計(MVX、CMX DL+)を使用し測定を行います。
1mを超えるような大径の塩ビ管ではこれらの厚さ計でも測定できない場合がありますので、事前にお問い合わせください。

*管の測定方法は、管材(配管・パイプ)の厚さ測定をご確認ください。

管材(配管・パイプ)管材(配管・パイプ)

測定方法

対応トランスデューサー

周波数 種別 探触子 対応機種 部品番号
1.0MHz 18mm 二振動子 MVX、CMXシリーズ TT-D1-12
1.0MHz 18mm コンポジット 二振動子 MVX、CMXシリーズ TT-D1-12CPZT
2.25MHz 18mm 二振動子 ZXシリーズ、MVX、CMXシリーズ TT-D2-12
2.25MHz 12mm 二振動子 ZXシリーズ、MVX、CMXシリーズ TT-D2-14