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FRP(繊維強化プラスチック)の厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement

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FRP(繊維強化プラスチック)の厚さ測定

FRP(繊維強化プラスチック)の厚さ測定

FRP(繊維強化プラスチック)とは、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等のプラスチックに、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックのことです。軽量かつ高強度で耐食性にも優れた特性を持つため、ボートや水上オートバイなどの船体や、貯水タンクや貯蔵タンクで特に広く使用されています。

一方で、FRPは超音波厚さ測定が困難な代表的な素材の1つです。FRPに含まれるガラス等の繊維は、超音波を錯乱させ伝達を妨げると同時に、ノイズの原因となります。ここでは、FRPの超音波厚さ測定について説明します。

測定方法

FRPにはガラス等の繊維が含まれており、超音波厚さ計からFRPに透過したエコー(超音波)の一部は繊維で反射します。汎用的な超音波厚さ計では、この繊維に反射したエコーを、底面からのエコーと誤って測定する場合があります。

このためFRPの測定では、Aスコープ(波形)表示付きの超音波厚さ計を用います。Aスコープ表示付きの超音波厚さ計ではエコーを観察できるため、誤ったエコーを検出している場合には、感度(ゲイン)やゲート(閾値)を調整し、適切なエコーを検出することが出来ます。
トランスデューサー(探触子・プローブ)には、透過力に優れた低周波の1MHzや2.25MHzを使用します。

陸上で整備中の船底等の狭い場所での測定や、貯蔵タンク・貯水タンクの測定では、ハンディータイプの超音波厚さ計が適しています。ダコタ・ジャパンの超音波厚さは、ハンディタイプながら操作性に優れており、FRPの測定にも対応する高性能な厚さ計のため、整備現場でも高い評価を得ています。

FRPの内部に気泡や剥離による空気層が存在する場合は、超音波が空気層で反射するため、FRP全体の厚さを測定することができません。また、FRPの種類や厚さよっては測定できない場合があります。お問い合わせください。

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