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街灯の厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement

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街灯の厚さ測定

街灯の厚さ測定

現在日本には、30万以上の街灯が設置されていると言われています。近年、設置から年数が経過した街灯が増えるとともに、保守管理の重要性が認識されています。外観上は異常が無くても、内側から減肉が進行している場合があり、放置すると、最悪のケースでは折れて事故につながる恐れがあります。

超音波厚さ計は、街灯内部の腐食による減肉を簡単に測定することができるため、街灯の保守・管理に大きな役割を果たすことができます。

測定方法

街灯(鋼管)の検査には、腐食検査用厚さ計と5MHzのトランスデューサーを使用します。
表面にメッキや塗装が施されている場合、一般的にメッキは薄いため気にする必要はありませんが、塗装は測定に影響を与えます。正しい厚さを測定するためには塗膜を剥がす必要がありますが、コストを考えると難しいのが実情です。

塗装を剥がさずに測定を行う場合、実際の塗装厚さの約3倍の厚さが母材の厚さに加算され、測定値として表示されます。このため、膜厚計等を使用して塗装の厚さを把握し、母材の厚さを算出する必要があります。

エコー・エコーモード(多重エコー方式、B1-Bn方式)を搭載した厚さ計を使用することで、塗装を剥がさずに母材の厚さのみを測定することもできます。ただし、ZX-6のように数字しか表示されないエコー・エコーモードを搭載した厚さ計では、管内部の腐食が進行している場合に、2回目の底面エコー(第2回底面エコー)を検出することができないことがあり、お勧めできません。腐食が懸念される箇所の測定では、Aスコープ表示付きの超音波厚さ計(MVX、CMX DL+)を使用し、エコーを確認しながら測定することを推奨します。

測定方法

測定方法

想定される腐食状況により、1回測定法、2回測定法、多点測定法、精密測定法などを組み合わせて測定します。1回測定法、2回測定法、多点測定法、精密測定法については、超音波厚さ計の測定方法(基礎)をご確認ください。

測定方法(基礎)はこちら

対応トランスデューサー

周波数 種別 探触子 対応機種 部品番号
5.0MHz 12mm 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D5-14
5.0MHz 12mm ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D5-14HD
5.0MHz 12mm コーティング 二振動子 CMXシリーズ TT-D5-14CT